クレヨンしんちゃんホラー「オラとオラの対決だゾの内容と意味とは?」【後半】
偽物は最初に遊んでいた鏡の中に逃げ込んでしまい、
しんちゃんは手を出せなくなってしまった。
そこでせめてもの反撃のため、
その鏡の前に来たみさえに対して悪口を言い出す。
すると、
鏡の中に逃げ込んだ偽物も鏡の中の
みさえにお仕置きを受けるはめになる。
相打ちのような形になったが、
しんちゃんの反撃は成功に終わった。
…以上が、ホラー回の
「オラとオラの対決だゾ」の大まかな内容である。
最後は上手く解決したのかと思いきや、
鏡の前でしんちゃんがみさえに
引っ張られて移動する場面がある。
そこで鏡の向こうの偽物たちはしんちゃんたちとは逆の、
鏡面ではありえない方向に移動していたのだ。
そこで最後まで見ていた人は、
意味がわからなくてゾッとくるのではなかろうか。
察するに鏡の向こうの偽物が、
””私達が日常的に使う鏡のすぐ向こう側にいる””
ということをダイレクトに伝えるための場面だったのだろう。
最後にその場面を持ってくることで、
今回のことで懲りなかった鏡の向こうのしんちゃんが
「また出てくるのではないか?」
と想像をかきたてられる。
そこで「オラとオラの対決だゾ」は、
ホラーとして成立するのである。
””お手伝いをサボってばかりいると、
知らないうちに偽物が自分に取って変わるぞ!””
という意味合いも兼ねているように見え、
子ども心に怖い仕様でもあるので、
是非、親子そろって見てみて欲しい内容である。