クレヨンしんちゃん都市伝説「作者の怖い話の最後の絵とは?」【後半】
絵は、赤地に黒いペンでしんちゃんらしい顔がくずされたイラスト。
一通りのキャラクター名。
「ごめんねおらもう」と書かれた
文字が貼り付けられていた。
失踪の報道がされた際に
ネット上にアップロードしていたらしい。
見た人を困惑させ楽しんでいたのだろう。
これが本当に遺書であれば怖い話である。
しかし、
冷静に考えるとわかるのだが、
そんな絵が見つかったら関係者が隠すだろう。
そもそも原作者の臼井先生はアナログ(手書き)で、
しんちゃんをずっと作り続けていたのに、
その最後の絵というものがパソコンのペイントソフトで
描かれたものであること自体不自然である。
それに作者の一人称は間違っても「おら」ではないだろう。
作者は出身が静岡県で育ちが埼玉県であり、
「おら」の一人称は主に東北地方で使われる方言のだから。
…以上に挙げたものの、
他にも突っ込みどころが満載なこの最後の絵。
作者が亡くなったと大きく報道されたとき、
あまり作者を知らない人たちが疑うことなく信じてしまい、
世間の報道に乗じてどんどん広まっていってしまった。
そうしてこのアップロードされた絵は、
クレヨンしんちゃんに関する都市伝説のひとつ、
怖い話として並べられていた。
しかし、
結局はただのでっち上げである。
今はもう広まることもなくなった。
だが安心してはいけない。
怖い話だけど1度アップロードされ、
広まってしまった画像は今も、
そしてこれからもずっとネット上で世界を越えて残り続けるのだ。
ネット上だと感覚が麻痺しがちだが、
目の前のパソコンの向こうには生身の人間がいて
生活を営んでいることを忘れてはならない。
この画像を流されて、
長年のファンや関係者がどれだけ心を痛めただろう。
未だに検索したら出てくるその絵を見た
純粋なネットユーザが勘違いすることがないことを祈る。