ちょうどいいことに、
しんちゃんが高熱を出してしまう。
そして、
そんなしんちゃんが1人で
おとなしく留守番をすることになった。
これは絶好のチャンスだと雪だるまは、
自分の体を全てツララにして
寝ているしんちゃんへ飛びかかる。
だが、熱でもうろうとした
しんちゃんはそれを手で受け止め、
アイスと勘違いしてツララになった
雪だるまをひたすれ舐め尽くしてしまった。
それからしっかり寝て体を冷やした
しんちゃんは熱が下がり、元気になった。
…というのが
「真夏の雪だるまたゾ」の内容なのだが、
そんなに怖い話としてホラーらしく作られておらず、
どちらかというとギャグテイストである。
しかし・・・
雪だるまが登場する場面、
冷凍庫から這い上がってくるのだが、
その瞬間はホラーであった。
それといつものクレヨンしんちゃんとは違い、
しんちゃんと雪だるま意外の人間の顔が
あまり出てこないようにされていたのである。
いつもは顔が出てくるような場面でも、
鼻から上が見切れるようになっていたり、後ろを向かせていたりと、
「他の話とは違うことが起きるぞ~」
という期待感を持たせる演出で
この回を怖い話として区別させていたのだろう。
しかし、
怖い話というには、
この回に出てくる雪だるまが
あまりにもかわいそうである。
しんちゃんに少しは
「思い出してあげてほしかったな~」
と最後には雪だるまに同情を禁じえなかった。