クレヨンしんちゃんの成り立ちは、
臼井儀人先生はクレヨンしんちゃん以前に
「だらくやストア物語」
という漫画を雑誌に掲載していた。
その漫画の中の、
「二階堂信之介」というキャラクターに担当編集者が目をつけ、
そのキャラクターを独立させた
漫画を作ろうということになった。
そして、
「二階堂信之助」は「野原しんのすけ」に変わり、
主人公となったその漫画こそが、
作者が亡くなった今もなお続く
クレヨンしんちゃんの漫画なのである。
「だらくやストア物語」の中では
「二階堂信之助」は昭和元年生まれのなんと45歳。
このキャラクターの半生を描いた
漫画の幼少期の容姿・雰囲気がしんちゃんと似ており、
1人称が「オラ」なのも共通項としてある。
ちなみに、
これらの成り立ちに
みさえの介入は全くない。
更にいうとクレヨンしんちゃんの初期は、
読み切り漫画であった。
そして、
その舞台は幼稚園であり、
みさえは出てこないものとなっている。
みさえは完全にクレヨンしんちゃんの連載が
始まってからの登場人物だったのだ。
みさえの都市伝説の方が成り立ちとしては刺激的で、
広まるくらいには面白いのかもしれないが、
元々の起源はこのようにあっさりしたものである。
(臼井儀人先生御本人にはあっさりしたものではなかったかもしれないが)