珍しく雪の降った冬の日、
しんちゃんが小さい雪だるまを
作って溶けないようにと冷凍庫に入れた。
「また遊ぼうね」
と言っていたしんちゃんは
冷凍庫の雪だるまを完全に忘れたまま、
夏まで過ごしてしまったのだ。
それまでの間、
みさえは冷凍食品を冷凍庫の中にどんどん溜め込み、
雪だるまは中で押し潰される苦しみを味わった。
みさえの入院中にヒロシが冷凍食品を消費したため、
雪だるまは自由に動けるようになった。
自分の存在を忘れて、
苦しみを与えたしんちゃんへの
復讐を果たそうと冷凍庫から姿を現したのだ。
しかし、
しんちゃんが1人でいる隙を伺っては復讐するのだが、
運の強いしんちゃんは全て跳ね返してしまい、
空振りに終わってしまう。
けれど・・・
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